女優の沢尻エリカ容疑者（３３）が１６日、合成麻薬のＭＤＭＡを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕された。ＮＨＫは午後６時のニュース番組でトップニュースとして報じた。

　沢尻は来年のＮＨＫ大河ドラマ「麒麟がくる」（１月５日スタート）に斎藤道三（本木雅弘）の娘・帰蝶（濃姫）で出演が決まっていた。

　３月に行われた記者会見では、「１２歳で芸能界に入って、多くのことを経験させていただいた。たくさん失敗もして、挫折もして、ここまでやって来ることができました」と涙ぐみ、「２０年間芸能界でやってきたものを作品に捧げたい。沢尻エリカの集大成を（見せたい）」と話していた。

　ＮＨＫでは、大相撲中継中にテロップで逮捕の一報。午後６時のニュース冒頭で報じ、容疑を認めていることなどを伝えた。沢尻容疑者の出演作を伝えた後、「来年放送される大河ドラマにも織田信長の妻、帰蝶の役で出演することが決まっていました」と締めくくった。

　大河を巡っては、放送中の「いだてん」もピエール瀧が３月に麻薬取締法違反で逮捕され、三宅弘城（５１）を代役に立て、撮り直しを迫られたばかり。相次ぐ受難となった。