柳家わさび、ピエール瀧の“復帰仕事”中止の理由明かす

 落語家の柳家わさび(39)が26日、都内で行われた、落語協会の新真打昇進披露会見に出席。麻薬取締法違反で懲役1年6月、執行猶予3年の刑が確定した、ミュージシャンで俳優のピエール瀧(52)に復帰仕事を用意しようとしたが、断念した経緯を明かした。

 わさびは9月21日から上野・鈴本演芸場で開催される「真打昇進襲名披露興行」で真打に昇進する。6日には都内で昇進祝いの落語会を開催するが、そこにピエールが来場する予定だった。

 2人は2011年公開の映画「落語物語」で師弟役を演じて以来、交流が続いており、「盆暮れにはごあいさつにうかがう」という間柄。昨秋にメールで落語会の出席を依頼し、快諾を得たが、「今年になって捕まってしまった」と苦笑いで話した。

 ピエールは6月に執行猶予判決を受けて釈放されており、出席がかなえば実質的な仕事復帰となる予定だった。だがわさびは「呼ぶという行為はできなくなった」と説明。「プロデューサーさんや出演者の方に確認したら、出した方がいい派と出さない方がいい派の真っ二つに分かれた。世間的に、モラルというか…、世間(の意見)がどちらか、まだ判断できない状態」と語った。

 この日は、5代目柳家小志んを襲名する柳家喬の字(41)、古今亭ぎん志を襲名する初音家佐吉(44)、柳家権之助を襲名する柳家ほたる(42)の新真打と、各人の師匠、さらに落語協会の柳亭市馬会長(57)も出席した。

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