聖地に響け♪京アニ“地元”立命館宇治 応援歌に採用 放火事件受け地域住民が提案
甲子園で京アニの曲に乗せて応援したい-。37年ぶりに全国高校野球選手権大会出場を決めた立命館宇治高(京都府宇治市)の吹奏楽部が、地元を舞台にした京都アニメーション制作のアニメ「響け!ユーフォニアム」の主題歌を応援曲に採用した。初戦を迎える予定の7日はコンクールの日程と重なったため、2回戦に進めば披露したい考えだ。
「甲子園の応援で京アニの曲を演奏して、ファンや関係者らを励ましてあげてほしい」。放火殺人事件を受け、出場が決まった直後に地域住民から学校側へ提案があった。練習後のミーティングで話し合い、約70人の部員も賛同。顧問の深江雅彦教諭(56)は「京都府代表ならではの恩返しだと思った。応援という形で、京アニの曲を聴いてほしい」と話す。
これまでに同作品の他の曲は演奏経験があったが、部員自ら「みんながより知っている曲を」と、最初の主題歌「DREAM SOLISTER」を選んだ。コンクール直前の時期だったが、普段より1時間早く集まって練習に励んだ。
トロンボーン担当の3年生上西那智さん(18)は「甲子園という注目される場で演奏することで、地元を前向きに応援していきたい」と言葉に力を込めた。
同曲をTRUE名義で担当した歌手の唐沢美帆(36)はこの日、ツイッターで「言葉にならないくらい嬉しい」と喜んだ。
