香取慎吾 一升瓶ケース舞台で「どうしても来たくて」 宮城サプライズ訪問

大漁旗が飾られた市場内での上映会に登場した香取(中央右)と白石監督(右端) 
ステージ代わりの一升瓶ケースに立ってあいさつする香取慎吾(左)と白石和彌監督=宮城・塩釜水産物仲卸市場 
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 タレントの香取慎吾(42)が13日、宮城・塩釜水産物仲卸市場で行われた主演映画「凪待ち」(28日公開)の完成報告試写会に、サプライズ登場した。同市場は1年前に同作がクランクインした場所で、大漁旗が飾られた場内食堂にスクリーンを設置して“恩返し上映”した。ステージ代わりに一升瓶ケースが並べられた、手作り感満載の会場で感謝を示して、被災地復興への思いも語った。

 昨年6月18日にファーストカットを撮影してから1年、完成作を携えて、思い出の市場にがい旋を果たした。事前に白石和彌監督(44)のみの来場が告知されていたが、サプライズで香取も登場すると、集まった市場関係者70人から驚きと喜びの声が上がった。

 両手を大きく振って歓迎に応えた後、一升瓶ケースの上に立つと、「仕事で決まってたんじゃなくて、どうしても僕が来たくて。最初のシーンは役に入るのに難しいところもあるんですけど、市場の空気がグッと引っ張ってくれました」と“舞台あいさつ”。客席には年配女性の姿も目立ち、「ファン層が上がったとビックリしてます。ちょっとしたことで大爆笑してくれる、おばあちゃんの笑い声が幸せ」とおどけ節も織り交ぜた。

 「凪待ち」は香取演じるギャンブル狂でろくでなしの主人公・郁男が、恋人(西田尚美)、その娘(恒松祐里)とともに被災地へ移り住み人生の再生を目指すヒューマンサスペンス。東日本大震災はメインテーマではないが、バックボーンとして描かれている。津波被害がほとんどなかったという同市場がある塩釜をはじめ、石巻、女川など、宮城県内の各地でロケ撮影が敢行された。

 香取は震災発生4カ月後の2011年7月に石巻で映画無料上映会に参加するなど、たびたび被災地を慰問してきた。「道が整備されても、やっぱり傷はあるなと。震災の日が近づくとニュースで見ますが、普段目にすることが減ってきてるので、こうして足を運ぶといろんなことを感じます」。復興の歩みを振り返って、震災の風化を危惧していた。

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