鈴木梨央&藤本哉汰 子供の貧困や虐待「きちんと伝えなきゃ」

 映画「こどもしょくどう」が話題を集めている。3月23日に都内で先行ロードショーされ、現在は13都府県での公開中、もしくは予定されている。

 このほど、主演の鈴木梨央(14)、藤本哉汰(15)が都内で本紙の取材に答え、「同世代の人たちに見てもらって『子ども食堂』の存在や貧困・虐待に苦しんでいる同世代がいると知ってほしい」と希望した。

 「子ども食堂」とは、子どもの貧困や孤食の対策として、無料または定額で食事を提供する社会活動。2012年8月に東京都大田区の青果店が始めたとされ、現在は全国で2000カ所以上あるという。

 映画は、父が失踪し、妹と2人きりになった少女ミチル(鈴木)と少年ユウト(藤本)が出会うことから、ユウトの両親が営む食堂が、子ども食堂の活動をしていく内容だ。

 鈴木は「初めて台本を読んだときに、こんなにかわいそうな主人公と、ひどい両親がいるんだとショックを受けた」と語った。その上で「子ども食堂の存在は知っていたが、改めて貧困や虐待について調べた。しっかり演じて、きちんと伝えなきゃと思った」と、役作りの中で、覚えた使命感を言葉にした。

 藤本は、演じることで自身に変化が芽生えたという。「この映画をきっかけに、ミチルのようにおとなしい雰囲気のある人に、話しかけてみようと思った。周囲を観察するようになったり、話しかけるようになって、友達が増えた」。

 鈴木も「両親がご飯を作ってくれたりすることが当たり前じゃないんだな」と家族に感謝。全国へ“優しさの輪”が広がっていくことを期待した。

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