FANTASTICS「翔太のため」輝く “9人体制”継続ファンに宣言

 6日に胃がんのため亡くなった中尾翔太さん(享年22)が所属していたダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSが14日、千葉市内で、野外フェス「DANCE EARTH PARTY 2018」に出演した。

 中尾さんの早過ぎる死について初めて公の場で語り、EXILEと兼任の世界(27)は「翔太の魂、気合、プライドを全部見せつけていきたい」と“9人体制”の継続を宣言。癒えることのない悲しみを胸に秘め、前を向いた。

 中尾さんを含む9人での集合写真がスクリーンに映し出され、幕が開けたステージ。雲間から差し込む幻想的な光を浴びながら、パフォーマーの6人は中尾さんの分まで踊って、ボーカルコンビは遙か彼方(かなた)へ届けとばかりに歌声を響かせた。

 8人の名前を紹介したのに続き、EXILEを兼任する佐藤大樹(23)が「僕たちにはもう1人、中尾翔太というメンバーがいます。6日に天国に行ってしまいました」と客席を埋めた1万2000人に悲しみの報告をした。

 さらに「くよくよした姿を翔太に見せたくないし、翔太も絶対見たくない。僕たちは引き続き、9人で初めてFANTASTICS。翔太のためにも輝き続けたい」。志半ばでこの世を去った、かけがえのない仲間の思いをくんだ。

 中尾さんが亡くなった翌日の7日にもグループで音楽イベントに出演したが、訃報の発表前だったため、別れに触れず。12日に通夜、13日に葬儀が営まれ、メンバーや所属事務所・LDHの関係者が参列したことが、この日、明かされた。

 世界は大空を指さして、「翔太が一番悔しかったと思います。皆さんの目に見えるのは8人かもしれませんが、9人を感じてもらえるよう、翔太の魂、気合、プライドを全部しっかり見せつけていきたい」と“不変の絆”を強調。リーダー2人が惜別メッセージを送り終えたのとタイミングを合わせるように、雨粒がポツリポツリと落ちてきた。向けられた気持ちに呼応する、中尾さんの涙雨のようだった。

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