ＮＨＫは５日、歌手・福山雅治（４９）に制作依頼していた同局の高校野球放送のテーマ曲のタイトルが「甲子園」に決まったと発表。楽曲のミュージックビデオ（ＭＶ）の一部を、同局ＨＰで公開した。

　同局は今夏に全国高校野球選手権が第１００回の記念大会を迎えることを契機に、長く親しまれる高校野球放送のテーマ曲を初めて制作することを決め、福山に依頼していた。

　同局によると、公開されたＭＶは、６月２５日に福山が甲子園球場のスタンドで、関西の高校５校のブラスバンド部の生徒らと撮影。ＭＶは高校野球のスタンド応援風に撮影され、雄大な雰囲気の楽曲となっている。

　楽曲は制作の最終段階だといい、完成次第、ＮＨＫラジオなどで公開するほか、同局の高校野球番組や、地区予選中継などでも使用するという。

　同局の上田良一会長は同日の定例会見で同じ長崎県出身であることを明かし、「素晴らしい俳優さん」と福山をたたえた。

　福山は曲に込めた思いをコメント。「自分よりも自分以外のだれかをいかす、というプレーが高校野球にはとても多いと思います。送りバントであるとか犠牲フライであるとか、できることに専念して、できないことを補い合い、支え合う、仲間との『つながり』。１００年前から続いてきた『つながり』が、１００年後にも続いていってほしいという願いを込めました」と語った。