藤井六段 詰将棋で史上初4連覇 スイスイ~っとただ1人満点連発

「詰将棋解答選手権チャンピオン戦」で問題を解く藤井聡太六段。史上初の4連覇を達成した=名古屋市 
詰将棋を解く藤井聡太六段=名古屋市内
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 最年少棋士の藤井聡太六段(15)が25日、名古屋市内で行われた詰将棋の正確さと速度を競う「第15回詰将棋解答選手権 チャンピオン戦」に出場し、史上初の4連覇を成し遂げた。対局時のスーツ姿ではなく、シャツにチノパン、スニーカーという普段着で“答案用紙”に挑んだ。2回のテストで唯一、連続満点をたたき出し、圧倒的な成績で、新たな勲章を手にした。

 普段着でも無類の強さを発揮した。この日午前、チャコールグレーのシャツに茶色のチノパン姿で会場に姿を見せ、着席すると、“試験”開始前からペン回しの要領で、消しゴムを指ではじいてくるくる回した。

 試験官の「始めて下さい」という合図とともに、第一ラウンドが開始。問題用紙に顔を近づけ、次々に解答していく。さながら中学の定期テストを受けるかのよう。最高37手詰めという超難問をスラスラと解答し、制限時間90分にもかかわらず、わずか55分で終わらせ退席した。

 谷川浩司九段(55)、広瀬章人八段(31)らトッププロ棋士を含む105人が参加する中、ただ1人満点。午後の第2ラウンドでも満点を取り、圧倒的な成績で史上初の4連覇を達成した。表彰式では「今年は全く自信がなかったのでこのような結果になってうれしいです」と涼しい顔を見せ、「毎年楽しみで参加しているもので、プレッシャーはない。今年も素晴らしい作品に出合えてうれしいです」と愛好家らしく喜びを語った。

 幼少期に通った将棋教室で詰将棋に取り組み、棋力の向上につなげた。15年に小学6年生で最年少優勝を果たしたことが注目され、現在のブームの発端となった。当時を知る関係者は、「小学生での初優勝のインパクトは大きかった。一生こんな人は現れないと思う」と脱帽。全日本詰将棋連盟会長の柳田明氏(61)も「かなり複雑な問題も読み切っていてお見事です」と偉業をたたえた。

 4月からは高校生となる藤井六段。決意を問われると「気持ちを新たに将棋と学業をやっていけたらと思います」と誓った。

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