浅野忠信 興奮の映画世界190カ国配信 劇場公開なしも「可能性感じる」

 俳優の浅野忠信(44)が7日(日本時間8日)、米ロサンゼルスで行われた映画「アウトサイダー」(9日配信開始)の特別試写会に出席した。同作は世界最大の動画配信サービス・Netflixのオリジナル映画で、劇場公開はないが、世界約190カ国で同時に配信され、1億1700万のユーザーが視聴することができる。新たな形での世界進出に、浅野は「可能性を感じます」と目を輝かせた。

 浅野は「マイティ・ソー」(11年)シリーズや「バトルシップ」(12年)でハリウッド進出を果たしており、「モンゴル」(08年、モンゴル、ロシア、ドイツ、カザフスタン合作)など米以外の作品でも主演を張った経験がある。海外の映画祭に出席することも多いが、それでも、全世界にあまねく作品を届けられることに「可能性を感じます」と興奮。「世界中に“まだまだやってやるぜ”っていうのを見せつけたい」と気勢を上げた。

 「モンゴル」でチンギス・ハーンを演じた際には、撮影で訪れた現地で、子供たちがネットカフェに集まり映画を見ていたことが強く印象に残ったという浅野。それだけに、今作の出演はうれしかったようで、「スクリーンで映画を見られる人って実は限られてくるんですよね。でもこの作品は、世界中(で視聴可能)ですからね」と言葉に力を込めた。

 映画は戦後の日本を舞台に、清(浅野)に導かれてやくざの世界に足を踏み入れたアメリカ人・ニック(ジャレット・レト)の戦いを描く。清の兄貴分・オロチを椎名桔平(53)、ニックの恋人・美由を忽那汐里(25)が演じている。

 撮影は2016年9月から11月にかけて大阪、神戸、北九州などで行われた。出演者に日本人はいたものの、マーチン・サントフリート監督(47)が指揮を執り、米国人スタッフが作ったれっきとした“ハリウッド作品”。浅野は、仕事の可能性の広がりを感じる一方で、「(海外では)結果を出さないと明日はないという感覚もありますね」と海外の第一線で活躍を続けるべく気を引き締めていた。

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