平昌五輪のフィギュアスケート男子で６６年ぶりに連覇を達成した羽生結弦が、政府から国民栄誉賞を授与される見通しとなった。

　このニュースに、ツイッターでは「国民栄誉賞」が人気ワード上位にランキング。一方で、この話題に関連して体操の「内村航平」の名前もランクインした。オリンピック３大会で個人、団体含めて金３個、銀４個を獲得しているレジェンドについて「羽生くんの国民栄誉賞はいいけど、そしたら内村航平にも与えるべき」などの投稿が相次いだ。

　ネットではオリンピック、パラリンピックで快挙を成し遂げながら、国民栄誉賞を受賞していない選手に注目。内村以外にも、複数の選手の名前が挙がった。

　内村に次いで多かったのが、柔道の野村忠宏。６０キロ級で圧倒的な強さを誇り９６年のアトランタから、シドニー、アテネと３連覇を成し遂げた。

　水泳の北島康介も輝かしい成績を残した。０４年のアテネ、０８年の北京で１００、２００メートルの平泳ぎで２種目連覇を達成。また、車いすテニスの国枝慎吾も北京、ロンドンのパラリンピックで２大会連続の金メダル。男子シングルスでの連覇は、史上初の快挙だった。

　国民栄誉賞は７７年に創設され、ここまでスポーツや芸能、文化などの分野で功績を上げた２６の個人・団体が受賞している。第１号はプロ野球の王貞治氏。五輪の金メダリストではレスリング女子の吉田沙保里、伊調馨両選手、柔道の山下泰裕氏、女子マラソンの高橋尚子氏に授与されている。

　また、１１年にサッカーの女子ワールドカップで初優勝した日本代表チームに贈られてから、受賞者が増加傾向。１２年以降に７人が表彰されている。