豊田真由子候補、涙の第一声…「こんなにみすぼらしい私」 誕生日は「忘れていた」

 第48回衆議院議員選挙が10日、公示され、12日間にわたる選挙戦がスタートした。元政策秘書への「このハゲーっ!」などといった暴言と暴行騒動で自民党を離党し、埼玉4区から無所属で出馬した豊田真由子候補(43)は、地元の東武東上線志木駅前で第一声。涙を見せつつ、「天国から地獄」といった表現で苦境を訴えた。

 自ら「みそぎの白」と説明した純白のスーツ姿で姿を見せた豊田氏。周辺には報道陣50人と聴衆50人ほどが集まった。数人からの「真由子コール」を受けながらマイクを握った豊田氏はまず「このたび、本当に大変なご迷惑を皆さまにお掛けいたしましたこと、深く深くおわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と、深く頭を下げて謝罪した。

 自らの言動によって離党を余儀なくされただけに「今日はゼロからどころではなく、マイナスから、どん底からの再出発をさせていただく日です」ときっぱり。「正直、葛藤もございました。逃げた方が楽だとも思いました。しかし私は恥を忍んで、もう一度ここでどん底からの再出発をさせていただきました」と、出馬の思いを語った。

 2期5年にわたる自民党議員としての活動中は、内閣府大臣政務官も務めるなどエリートコースを歩み続けてきた豊田氏にとって、初めて直面する挫折。思わず「私、一番みすぼらしい選挙戦であります。今までのような団体のバックアップもありません。まさに天国から地獄への脱落をした中での選挙戦であります。こんなに苦しいものか、こんなにつらいものかと、正直、心が折れそうにもなっております」と、“過去の栄光”に思いをはせる発言も飛び出した。

 「これは自分が引き起こしたことであります。その責任は自分自身で取らなければならない」と反省も口にした。それでも「ここで生きる道を選んだ以上、しっかりとその責任を取り、この大変みすぼらしい、たった一人の選挙戦ではありますが、なんとか皆さんの励ましに答えられるよう、最大限の努力をしていきたいと思います。こんなにみすぼらしい私のために集まっていただきまして、応援していただきまして、ありがとうございます」と、今の自分へのじくじたる思いが口をついた。

 この日は豊田氏の43歳の誕生日だったが、「正直、忘れていたぐらいで、花束いただいてそうだったなと思ったぐらい」だという。

 選挙戦については「そんなに甘いものではないと思っておりまして、おしかりのお気持ちの方もたくさんいらっしゃると思うので、楽観的には考えておりません」としつつ、「おしかりしかないと思っていたが『反省して頑張るんだよ』という励ましの言葉が多くて、驚いております。激しい罵声を浴びるということはそんなにあったわけではない」と、再出発を受け入れる声が多いこともアピールした。

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