奇跡の4人で英へ逆輸出だ 子役に共演陣感涙 ミュージカル「ビリー・エリオット」

 製作発表で笑顔の(前列左から)加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹(後列左から)益岡徹、吉田鋼太郎、柚希礼音、島田歌穂=東京・品川(撮影・金田祐二)
 見事なダンスを披露した(手前左から)加藤航世と未来和樹
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 ミュージカル「ビリー・エリオット~リトルダンサー~」(7月19日~10月1日、東京・赤坂ACTシアターなど)の製作発表会見が18日、都内で行われた。主人公・ビリーを演じる子役4人が初めてパフォーマンスを披露し、共演の吉田鋼太郎(58)らを涙させる出来栄えで大物ぶりをアピール。出演者からは「奇跡の4人」と太鼓判を押され、吉田は、同作のオリジナル版が上演された英国への“逆輸出”を宣言した。

 4人の逸材が、世界を知るベテラン俳優を本気にさせた。ビリー役の加藤航世(13)、木村咲哉(10)、前田晴翔(12)、未来和樹(14)はこの日、ダンスやバレエ、アクロバットなどのパフォーマンスを初披露。吉田をはじめ、益岡徹(60)、柚希礼音(37)、島田歌穂(53)ら共演陣に、思わず感涙を流させた。

 自身も10歳で子役デビューした島田は「自分を思い返すと、こんなこと絶対できない。『奇跡の4人』だと思います」と絶賛。吉田も「うらやましいし、尊敬します」と手放しでたたえた。

 劇中では益岡とWキャストで、父親役としてビリーのバレエダンサーへの道に反対する立場の吉田。だが現実には、ビリー役の4人が見せた可能性に、大きな夢が膨らんだ。英国への「逆輸出公演」への意欲を問われると、「それができたら、本当に本望。持って行きたいよね」と周囲に呼びかけ「行きます!」と力強く言い切った。

 同作は05年に映画として公開され、10年に舞台化。英国を皮切りにブロードウェーなど世界各地で演じられ、トニー賞など80以上の演劇賞を獲得し、延べ1000万人以上の観客を魅了している。

 昨年5月に死去した演出家・蜷川幸雄さんから、同10月に「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の芸術監督を引き継ぎ、本場・英国への思いは人一倍強い吉田。「奇跡の4人」とともに、亡き恩師が大きな影響を受け、そして与えた英国演劇界に、自身も爪痕を残す意欲をのぞかせた。

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