タレントで俳優の愛川欽也さんが１５日に都内で亡くなっていたことが１７日に分かり、芸能界が悲しみにくれた。半世紀にわたって第一線で活躍し、数々のテレビ、ラジオ番組や映画をヒットさせてきただけに交友範囲も広く、大ベテランから中堅まで多くの芸能人が突然の死を惜しんだ。

　愛川さんが企画した「トラック野郎」シリーズの撮影に協力したトラック運転手でデコトラ親睦会「哥麿（うたまろ）会」初代会長、宮崎靖男さん（７１）がこの日、愛川さんをしのぶ“追悼走”の開催を示唆した。

　愛川さんは宮崎さんのデコトラをテレビで見たことがきっかけで「トラック野郎」を企画。宮崎さんは撮影用のデコトラを全国から集め、全作に出演した。７月に菅原文太さん追悼としてトラックを数百台集めて走らせるチャリティーイベントを予定している宮崎さんは、愛川さん追悼も「９～１０月ごろにやりたい」と話した。

　最後に会ったのは昨年３月。訃報に驚く宮崎さんは「残念です。鈴木（則文）監督に文太さん、欽也さんまで…。気さくな方で撮影の合間に話しかけてくれた」と悲しんだ。