亡くなった愛川欽也さんが、世間への声を最後に残したのは、３月３０日に放送されたフジテレビ系の情報番組「ノンストップ！」（月-金曜、前９時５０分）でのことだった。

　この日は妻のうつみ宮土理がＶＴＲ出演し、愛川さんのテレビ東京系「出没！アド街ック天国」の降板が体調不良によるものとした報道を否定した。

　うつみは愛川から「そろそろゆっくりしようかな」と相談され、「そうすれば」と答えて愛川さんが決断したいきさつをＶＴＲ画面で明かし、その場で愛川さんに電話してみせた。

　２人のやり取りは、うつみの「キンキン？あたしだ」という気楽な呼びかけに始まり「今日帰ってから、ご飯なんだっけ？」（うつみ）「まだ考えてないけど、考えるよ」（愛川さん）「餅入り雑炊とか…」（うつみ）「それがいい」（愛川さん）「それがいいね。じゃあ作ろうね」（うつみ）と普段通りの夫婦の会話が交わされた。

　最後に愛川さんが視聴者に「（２人で立ち上げた劇団の拠点）キンケロ・シアターにどうぞいらしてください。オレたちが作ったんだから」と呼び掛けた。

　「ノンストップ！」は１７日、これが先月２７日の収録であったことを番組の中で明らかにし、「結果的にはこれがメディアに残る愛川さん最後の声となりました」と説明した。