海老蔵に“日本文化の顔”就任要請

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(36)が2日、京都市内で、自身が企画、出演する特別公演「源氏物語」(京都南座・4月5日~21日)の製作発表を行った。同公演を後援する京都府の山田啓二知事(59)から、2020年東京五輪で京都が発信する“日本文化の顔”となるよう要請された海老蔵は「身に余る光栄」と快諾した。

 海老蔵が2020年東京五輪の「文化の顔」になる。

 山田知事から、東京五輪時に、海外からの観光客へ日本文化をアピールする「顔」になってほしいと要請された海老蔵は、「2020年、海外の方に『日本文化はこれでござい』という、街作りにお役に立つのであれば。身に余る光栄」と迷うことなく即答した。

 この日、海老蔵が発表したのは、自身が企画から参加する舞台「源氏物語」。自身のフィールドである歌舞伎に、世界に君臨するメトロポリタンオペラで活躍するカウンターテナー歌手、能楽という異色の組み合わせによる舞台となる。

 「オペラの言葉(英語)が海外での歌舞伎やお能の理解への架け橋になる」と海老蔵は、世界進出プランを明かしたが、それこそが知事の求める「文化の顔」の役割だろう。

 昨年2月の東京五輪招致イベントでも海老蔵は「ご要望があれば開会式で歌舞伎もお見せします」と発言するなど、五輪協力には前向きでもあった。

 「源氏物語」は、海老蔵の祖父の11代目・故市川團十郎さん、昨年2月に他界した父で12代目、そして海老蔵と受け継がれてきた人気演目のひとつ。海老蔵の初お目見得は1983年、「源氏‐」の春宮役だった。「5歳の時、父に抱かれて(舞台に登場し)雪の降る中、幕が閉まる。今でもその光景は覚えています」と話すほど、海老蔵に強い印象を残している。

 自身の演目と京都から世界へ発信する文化の「顔」へ‐。海老蔵の挑戦は続く。

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