金谷拓実 プレーオフで石川遼下し通算8勝目 来季エスコン始球式権ゲット「キャッチボールしておきます」

 「男子ゴルフ・ANAオープン・最終日」(21日、札幌GC輪厚=パー72)

 昨年の国内賞金王、金谷拓実(27)=SOMPOひまわり生命=が通算17アンダーで並んだ石川遼(34)=CASIO=をプレーオフ(PO)で下し、昨年10月以来のツアー通算8勝目(アマチュア時代を含む)を挙げた。PO2ホール目、石川がパーパットを外し、金谷がパーセーブした。前日首位の大槻智春は74とスコアを落とし、通算14アンダーの4位に終わった。

 金谷の優勝のベースになったのは2022年を中心に転戦した欧州ツアーの経験だ。「常にいい場所、いい天候でプレーする米ツアーと違って、欧州は悪条件が多い。悪天候でもプレーする」。北海道は前夜に激しい風雨となり、コースはバンカーが泥の池のようになり、大木が倒れていた。さらに、冷たい風はずっと吹き続けた。

 2番がダブルボギーとなったが、すぐに気持ちを切り替えられたのも、海外の経験からだ。次の3番パー3はもう少しでホールインワンというショットとなり、そこから立て続けに4連続バーディーを奪取した。

 伸ばさないと首位に届かないと感じた17番は残り250ヤードの第2打を3番ユーティリティーで2オンさせて、注文通りのバーディーに。石川とのPOでは相手が2ホールとも3番ウッドでティーショットしたのに対し、金谷は迷わずドライバーを選んだ。

 優勝の副賞は来季の日本ハム戦(エスコン)で始球式ができる権利だ。大の野球好きで、子どものころから広島ファン。東北福祉大時代はゴルフ部の活動に加えて野球のプレーも時折楽しんだ。「キャッチボールしておきます」。その前に、残り6試合ある米ツアーに臨む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス