蟬川泰果 トップ並んだ14アンダー 安全策で立て直し成功「焦らずに攻めた結果」 けが乗り越え充実感 今季2勝目へ意欲
「男子ゴルフ・Sansan・KBCオーガスタ・第3日」(30日、芥屋GC=パー72)
2位から出た蟬川泰果(24)=アース製薬=が6バーディー、2ボギーの68と伸ばし、首位から71で回った石塚祥利、前日2位の坂本雄介と通算14アンダーでトップに並んだ。6月の日本ツアー選手権森ビル杯に続く今季2勝目を目指し、最終日に臨む。1打差の4位に小斉平優和、生源寺龍憲ら3人がつけた。
安全策にかじを切って立て直した。蟬川は前半に2連続ボギーとつまずきながら、後半はスコアを四つ伸ばして首位タイに浮上。「耐えながらのゴルフだったが、焦らずに攻めた結果」と納得の表情で話した。
4番でバンカーに苦戦し、5番はアプローチで寄せられずにともにボギー。「ピンを狙いすぎていた」と冷静に分析し、手堅いプレーへの意識を強めた。パー3の12番でバーディーパットを沈め「うまくはまった」。さらに3連続でバーディーを奪って巻き返した。
今季は米下部ツアーに参戦していたが、肋骨(ろっこつ)を折って日本での試合に専念する。クラブを振れない1カ月間、勝利への意欲が一層強くなったといい「感覚を繊細に出せるように」と練習に打ち込む時間も増えた。
「ゴルフが楽しいと思わせてくれたけが。去年の自分と比べると、すごく生き生きしている」と晴れやかな表情で話す姿が充実感を物語る。首位に3人が並び、4打差以内に13人がひしめく大混戦を制し、今季2勝目をつかみ取る。





