藤田かれん ミッキーコーデで3位浮上 フライング勝負服作戦が大当たり!筋トレ効果でパワーアップ
「女子ゴルフ・CATレディース・第2日」(23日、大箱根CC=パー72)
プロ4年目の藤田かれん(25)=ライク=が4位から出て70で回り、通算7アンダーとして3位に順位を上げた。最終日に着るつもりだった勝負服を着てスコアを伸ばし、最終日は最終組の一つ前からツアー初優勝を目指す。2年ぶりの優勝を目指す桜井心那(21)=ニトリ=が70と伸ばし、通算9アンダーで単独首位。1打差でツアー通算20勝の鈴木愛が追う。
フェアウエーに、ひときわ映えるミッキーマウスのウエアとピンクのスカート。藤田はお気に入りの勝負服を最終日に着るつもりだった。「でも、今日のスコアがだめだったら着られないかもしれない。上位じゃなかったら、あまり見てもらえない。それなら今日、着ておこうかと。(性格が)ネガティブなんで」。この決断が奏功した。
今季は予選会(QT)ランク34位、リランキング16位で前週まで20試合に出たが、予選落ちが11試合と振るわない。それでも、ひそかに飛距離アップに自信を持っている。オフは週に3~4日、シーズン中も週に2日は取り組む筋トレの成果だ。昨季よりドライバーは20ヤード、アイアンは10ヤード伸びた。シーズン中に毎年6キロ減る体重も今のところ3キロ減にとどまり、体力を維持できている。
パワーアップに伴い、今週からアイアンのシャフトをカーボンからスチールに替えた。シーズン中に重いシャフトへ替えるのは、女子では珍しいケースだ。「実はジュニアのころからスチールを打ったことがなかった。パワーがついて、シャフトが体に負けているんじゃないかと言われて」。左に行くミスがなくなり、この日はパーオンを逃したのが4度だけとショットの安定感が増した。
ミッキーのウエアは1着しかなく、最終日は別の服を着ることになる。勝負服のバリエーションが増えそうだ。
◇藤田かれん(ふじた・かれん) 2000年8月14日生まれ。滋賀県米原市出身。6歳からゴルフを始め、彦根総合高を経て2度目の挑戦となった21年11月のプロテストに合格。ツアー最高成績は昨年の明治安田レディースの2位タイ。兄の藤田翼もプロゴルファー。好きな色はピンクとオレンジ。身長163センチ。




