藤田かれん 成長!初日イーグル締め68で3位発進 昨年より「飛距離が大きく伸びた」違った攻め可能に
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第1日」(8日、茨城GC東C=パー72)
今季の国内メジャー初戦が開幕し、藤田かれん(24)=ライク=が1イーグル、2バーディー、ボギーなしの68でラウンド。首位と2打差の3位と好発進した。首位には7バーディー、1ボギーの66をマークした藤田さいき(39)=JBS=が立った。新人の都玲華(21)=大東建託=が70の12位と健闘。1打差の2位は桑木志帆、茨城出身で大会7年ぶり出場の畑岡奈紗は69の5位と好位置につけた。
プロとして迎えた4シーズン目。研修生を経て、プロテストを3度経験して、の足跡が示す通り、一歩一歩進んできた藤田か。そのスタイルそのままに、昨年からの成長をプレーで体現した。
6番パー3でバーディーを先行させると、その後はパーを積み重ね、15番パー5で2つ目のバーディー。そして、自身も「大きく成長」を感じたのが18番パー5だった。
プランは3打目を寄せてのバーディー狙い。しかし、ティーショットを打ち終え、2打目地点に到着すると「思い切って狙った」と、残り238ヤードからグリーンを狙う方針に転換。これがピンと同じ段の、5メートルの位置についてイーグルをゲットだ。
大会初出場だった昨年は「絶対、乗らなかった」と、2オンを狙う発想すらなかった。それが今季「飛距離が大きく伸びた」ことで、違った攻めができるようになった。ドライバーで「1番手くらい」と言うから、この18番、ドライバーとスプーンを手にすれば約2番手、20ヤード以上のアドバンテージを得た計算になる。
パー4などでも2打目で持つクラブが短くなり「攻めていける」ホールが増えた。今季4度の予選落ちも、今までより飛距離が出たことで「縦の感覚が合わなかった」と前向きに捉えている。
これまで「軸のぶれが気になっていた」ため、オフは地元・滋賀でスイング改造に着手。暖かい土地でキャンプを張る選手も多い中、ここでも藤田らしく、地に足の着いた取り組みで臨んだ。「雪が降っちゃって」と苦笑しつつも、それすら逆手に取り「スイング改造に専念できた」という。
QTランク34位の資格で出場を続けているが、来月に迫ったリランキングは、前週までの暫定で14位といい位置にいる。「それしか頭にないと、ギリギリになってしまうので、勝つことに集中したい」と今後のプランを描く。
「根がネガティブ」というが、メンタルトレーニングも導入した。ここからは「グリーンを外しても大丈夫、といった根拠のない自信を持ったプレーがあと3日続けば」。リランキングどころか、それ以上も見えてくる。
◆藤田かれん(ふじた・かれん)2000年8月14日、滋賀県米原市出身。7歳からゴルフを始めた。彦根総合高を卒業後、琵琶湖CCで研修生をしながら21年のプロテストで合格し、22年からツアー参戦。昨年のメルセデスランキングは60位。QTランク34位。163センチ。




