日本ゴルフツアー機構（ＪＧＴＯ）は１５日、臨時理事会を開き、石川遼（３０）＝ＣＡＳＩＯ＝に対し１２月１５日まで１カ月の出場停止処分を科した。今季の残り３試合の欠場が決まり、ＪＧＴＯの副会長と理事の辞任の申し出を受理した。

　石川は１０月２２日まで米下部ツアー２次予選会に出場。１１月８日に一部報道で、帰国後の新型コロナの隔離期間における不適切な行動が発覚した。ＪＧＴＯは石川からは３回にわたって事実確認をした。

　その結果、帰国時に１４日間の待機場所として登録した宿泊施設付きのゴルフ場で打球練習場の利用とともに、ラウンドを２回行ったことが判明。さらにゴルフ場関係者と飲酒を伴う夕食を２回ともにした事実を確認した。

　ＪＧＴＯは、国に提出した誓約書への違反と認定し「重い社会的責任を負うＪＧＴＯの副会長、ツアーメンバーとして軽率であることは否めない」と判断し、処分を決定。石川は「処分を真摯（しんし）に受け入れ、今後このようなことがないように努める所存です。そして、こんな自分でも応援してくださる方がいる限り、最後まで諦めずにゴルフを頑張りたいと思います。たくさんの方々の期待を裏切るような形となりましたことを大変申し訳なく、あらためておわび申し上げます」などとコメントを発表した。