【綾子の視線】上田さんノーボギーはお見事 米ツアー挑戦経験はやはり生きています

 通算1オーバーでメジャー自己最高の6位に入った上田桃子(R&A提供・ゲッティ=共同)
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 「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン・最終日」(24日、ロイヤルトルーンGC=パー71)

 女子ゴルフの今季メジャー初戦、AIG全英女子オープンは最終ラウンドが行われ、世界ランキング304位のソフィア・ポポフ(27)=ドイツ=が通算7アンダーで優勝。米ツアー初優勝をメジャーで飾った。ドイツ女子のメジャー制覇は初めて。日本勢では上田桃子(34)=フリー=が4バーディー、ボギーなしの67と伸ばし、通算1オーバーでメジャー自己最高の6位に入った。デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏(69)が大会を振り返った。

  ◇  ◇

 上田さんのプレーは本当に良かった。メジャーでのノーボギーはお見事です。過去の彼女にとっての米ツアー挑戦は「たった6年」でしたが、今となっては「されど6年」。経験はやはり生きています。今回の厳しいコースコンディションにスッとはまっていける技術力は高く評価していいと思います。

 インタビューで「引き際」について言及したそうですが、アスリートは必ず自分の引退劇を思い浮かべるものです。私の場合は40歳を過ぎて、2度目の腰の手術をしたころに「縁があれば後進を育ててみたいな」と考え、選手を指導する姿を具体的にイメージしていました。結局それから婦人科系の病気で手術をする50歳半ばまで10年もクラブを振っていましたけど。上田さんはこれからどのようにゴルフに携わっていくのか、楽しみですね。

 今回出場した20代前半の選手はみんな悔しい思いをしたことでしょう。でも、その悔しさは忘れた方がいい。ゴルフは毎週試合がありますから、4年に1回のオリンピックとは違います。リベンジ、なんて思いは必要ありません。

 また、悔しい思いが強すぎると練習に身が入らなくなります。力が足りないから悔しい結果になったのですから、力をつけるしかありません。そのためには中身の濃い練習をすることです。練習でも一打集中。どうしてミスしたのかを考え、同じミスを繰り返さないような練習をしないといけません。

 若い選手には、お願いだから練習を嫌いにはならないでほしい。若いうちにしかできないことは球数を打つこと。今は何より打って、打って、打ちまくってもらいたい。チャンスはこれから、まだまだあります。

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