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石川遼が弔いV 22日に義母が死去していた… 8年ぶり賞金ランク1位浮上

9番でティーショットを放つ石川遼=ザ・ノースカントリーGC
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 「男子ゴルフ・セガサミーカップ・最終日」(25日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)

 首位から出た石川遼(27)=CASIO=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算20アンダーで7月の日本プロに続く自身初の2大会連続通算16勝目を達成した。4日間首位を一度も譲らない完全優勝で2位に4打差をつける圧勝だった。次戦のRIZAP・KBCオーガスタ(29日開幕、福岡・芥屋GC)で3大会連続優勝を狙う。

 静かなガッツポーズだった。最終18番、石川は50センチのウイニングパットを沈めると、両手を肩の高さまで上げて止めた。「18番のティーショットを打ち終えてやっと優勝を確信できた。周りを見ないで集中しようとしたけど、難しいことなんだなと改めて感じた」とほっとしたようにため息をついた。

 派手なポーズが出なかったのには理由があった。優勝インタビューとスピーチで、義母(氏名、年齢非公開)が22日朝にがんで亡くなったことを明かした。記者会見では「試合に出るべきかどうか迷ったけど、家族で話し合って出ることを決めた。おかあさんには変わらず頑張っている自分を見せられればと思った」と時折声を詰まらせながら話した。

 2位に3打差の単独首位からスタート。1番で第2打をグリーン奥のラフに打ち込み、10ヤードのアプローチが残ったが、得意のSWでチップインバーディー。追いかける同組のキム、堀川がボギーとし一気にその差が5打に広がった。「あれは普通は入らない。自分だけの力じゃない、見えない力が働いていると思った。おかあさんが引き上げてくれた」と天を仰いだ。

 突然の悲報を乗り越えて3回目の完全優勝、自身初の2大会連続優勝を果たした。賞金ランクトップは11年以来8年ぶり。この時点で178位の世界ランクも120位前後へ躍進する見通しだ。10月に日本で初開催される米ツアーZOZO選手権出場権獲得が濃厚になり、その先には来夏の東京五輪出場の可能性も膨らんでくる。

 「賞金ランク1位になっても先は長い。でも、ZOZOには出場できるように頑張りたい。オリンピックも代表の2枠に入る、そこを目指してやっていきたい」

 不振を極めたドライバーが安定し、アイアンの精度は「今がゴルフ人生で一番」と切れに切れている。今週は16年に勝っているRIZAP・KBCオーガスタで3大会連続優勝の期待がかかる。「気持ちをリセットし新たな気持ち、新たな緊張感でやっていきたい」。復活ではなく、新たな強い石川遼が誕生しようとしている。

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