松山68で6位浮上 首位と8打差「やれることをやって終わりたい」

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第3日」(18日、ベスページ・ステートパーク・ブラックコース=パー70)

 10位で出た松山英樹(27)=LEXUS=が5バーディー、3ボギーの68をマークし、通算4アンダーに伸ばしてトップと8打差の6位に浮上した。昨年覇者のブルックス・ケプカ(29)=米国=が70で回り、通算12アンダーで、第1ラウンドからの首位を守った。2位とは7打差。

 松山が久しぶりに笑った。ドライバーショットは荒れたが、要所でアイアンと小技がさえ、上がり2ホールは連続バーディー。「この(ショットの)内容からすれば、これ以上ない結果」と納得の表情で振り返った。

 同組となった人気者のリッキー・ファウラー(米国)目当てに多くのギャラリーがついたが、松山への声援も負けてはいない。1番で3・5メートルのフックラインを沈めてバーディー発進。2番パー4では深い茂みからの第2打が数ヤード進んだだけという大ピンチだったが、ボギーに収めた。

 4番パー5で第3打をバックスピンで1・2メートルにつけてバーディー。後半も13番で2・5メートルを沈めた。そして17番パー3は実質196ヤードを5番アイアン(I)で4メートルにつけ、最後は144ヤードの打ち上げを8番Iで2・5メートルに寄せた。

 生命線のアイアンショットはここ2年ほど、切れ味をなくして優勝争いに絡めなかったが、ようやく本来のさえを取り戻した。「いろいろなトラブルありながらも、3日間で一番バーディーが多かった」と手応えを深めつつある。

 首位を走るケプカとは8打差。過去の全米プロでは7打差が最終日の最も大きな逆転劇で、メジャー初制覇が厳しい状況は変わらない。「なかなかビッグスコアを出しにくいコースだが、最終日はなんとか伸ばしてケプカに近づきたい。自分のやれることをやって終わりたい」。最後までしぶとく戦い抜く。

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