【綾子の視線】松山くん第3Rショットばらつきながらも上昇 最終日攻めてあわよくば

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第3日」(18日、ベスページ・ステートパーク・ブラックコース=パー70)

 10位で出た松山英樹(27)=LEXUS=が5バーディー、3ボギーの68をマークし、通算4アンダーに伸ばしてトップと8打差の6位に浮上した。昨年覇者のブルックス・ケプカ(29)=米国=が70で回り、通算12アンダーで、第1ラウンドからの首位を守った。2位とは7打差。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏が、自身の視線でお伝えする。

  ◇  ◇

 ケプカ選手がすごいのは安定しているところ。長いものから短いものまで本当に上手。平均飛距離やパット数などで実力を五角形のグラフで表したならば、でこぼこの少ない一番きれいな図になるでしょう。総合力の高さが際立っています。

 予選36ホールを終えての128ストロークはメジャー最少記録でしたし、最終日には同最少264ストロークの更新がかかります。記録というのはこうやって、ある日突然、勢いで作られていくんですね。私は新記録だとか、何年も残るような記録というのは作ったことがないんです。どうせならケプカ選手には記録を破って優勝してもらいたいですね。

 松山くんは先ほどの五角形のグラフでいうと、2、3年前が一番きれいな図を描いていました。今はフェアウエーキープ率、パーオン率、平均パット数が日替わりで、でこぼこになってしまう。とはいえ、第3Rはショットがばらつきながらも6位まで順位を上げてきました。最終日は攻めていって、あわよくば、という思いでしょう。私も8打差をひっくり返して優勝したことがあります。ゴルフは最後まで何が起こるか分かりません。応援している側としては、とにかく頑張れ、という気持ちです。

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