【綾子の視線】ストレートボールが際立っていたコ・ジニョン

 「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・最終日」(7日、ミッションヒルズCC=パー72)

 首位から70で回った23歳の高真栄(コ・ジニョン、韓国)が通算10アンダーでメジャー初制覇を果たした。米ツアーでは今季2勝目で通算4勝。韓国勢15人目のメジャー女王となった。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子が、自身の視線でお伝えする。

  ◇  ◇

 コ・ジニョンはうまくて、そつがない選手という印象を受けました。左右の曲がり幅の少ないストレートボールで、自分の距離を知っているし、3パットもない。他のメジャーコースでどういうゴルフをするのか、エビアン選手権(7月、フランス)なんかはフラットなところがティーエリアぐらいしかないですから、“本物”かどうか見てみたいですね。

 韓国勢は朴セリの活躍から20年、次から次へと強い選手が出てきます。韓国は国を挙げて選手を育成していて、指導に統一性があるんです。一方で日本には統一性のとれた指導者がいないから、身内が教えて変な癖がついてしまうというようなことが多い。今からでも私たちプロが、外の国の指導がどうなっているのかを学ぶべきです。遅すぎる、なんていうことはありませんから。

 畑岡は先週の疲れが残っていましたね。4日間大会での優勝は初めてですから。調子の波の高低差を少なくするには、もう少しスイングと球筋の安定が必要。そういう意味でも、コ・ジニョンの曲がり幅の少なさは際だっていました。

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