【スポーツ】三浦桃香に次ぐ“ツヨカワ”ビューティークイーンの臼井麗香に注目!

 女子プロゴルフ界は三浦桃香(20)=フリー=が“ツヨカワプロ”として大ブレークしたが、今季も三浦に続く可能性を持つルーキーがめじろ押し。中でも臼井麗香(20)=フリー=は昨年ゴルフダイジェスト誌の人気企画「ビューティークィーン」に選ばれた“逸材”。試合で成績を残せば、一気の人気沸騰も夢ではない。

 臼井が最初にクラブを握ったのは幼稚園に通っていたころだった。両親と祖父の強い勧めで半ば“強制的に”テレビでトーナメント中継を観戦させられたという。「年長の時、毎日練習場で100球打ったらハムスターを買ってくれると約束したんです。でも、買ってもらったとたんにやめちゃった」となつかしそうに思い出を振り返った。

 本当に興味があったのは宝塚の男役だった。3歳から宝塚出身の指導者にジャズダンス、クラシックバレエ、ボイスレッスンを受け、いつかはあの舞台にと夢見たが、将来の道は一本に絞らざるを得ず、ゴルフを選び、宝塚への道は断念した。

 ゴルフ選手は祖父や両親ら周囲の“なってほしい”という希望が強く、最初はモチベーションが上がらなかったが、小6で世界ジュニア日本代表になり、12歳だった中1で栃木県アマに優勝した。高校は将来のプロを目指して茨城県にある全寮制の日本ウェルネス高を選び昨春卒業。プロテストは1回失敗したが、2度目の挑戦で昨年合格を果たした。

 ゴルフ生活で初めてともいえるつまずきは昨年の最終QTだった。3日目に74、最終日に73をたたいて65位に終わり、今季レギュラーツアー前半戦の出場が見込める30位前後を逃がした。「プロテストは21個バーディーを取ったんですけど、QTはいつもの自分のモードに入れずバーディーを狙っていけなかった。自分がふがいなかったです」と発奮材料にする。

 QT65位だと今季はレギュラーツアー出場が推薦などによる8試合程度になりそうだが、前半戦に出場できる試合を集めて、まずは6月末のリランキング突破を目指す。それと平行して下部のステップアップツアー1勝も視野に入れている。そのために今オフは筋力アップと体重増に取り組んだ。「1年間戦える体力も飛距離もほしい。私、結構たくましいんですよ。筋肉とかかなりあるんです」とシーズンが待ち遠しい様子だ。

 98年度生まれの黄金世代に属し、同期の勝みなみ、小祝さくら、新垣比菜らに追いつけ追い越せが大目標。「私は結構負けず嫌い。黄金世代とはいっても、私は知られていないので、最初は名前を知ってほしいです。そして、いつかトップになりたいですね」。才色兼備プロを目指し、いよいよ第1歩を踏み出す。

 臼井麗香(うすい・れいか)98年12月7日、栃木県鹿沼市出身。9歳から本格的にゴルフを始めた。小6で世界ジュニア日本代表。中1で栃木県アマ優勝。日本ウェルネス高卒。昨年プロテスト合格。昨年QTランク65位で今季は下部のステップアップツアーが中心。ドライバー飛距離230ヤード。得意クラブはミドルアイアン。趣味はダンス。好きな色はピンク。158センチ、50キロ。血液型O。

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