菊地絵理香、首位浮上! 2度の2位を経験…3度目の正直へ「今度こそ」

 「女子ゴルフ・日本女子オープン・第3日」(29日、千葉CC野田C=パー72)

 7位から出たプロ11年目でツアー3勝の菊地絵理香(30)=オンワードホールディングス=が7バーディー、2ボギーの5アンダー67で回り、通算10アンダーで世界ランキング4位の柳簫然(韓国)と並んで首位に立った。フェービー・ヤオ(台湾)が1打差3位。71でまとめた畑岡奈紗(19)=森ビル=は通算8アンダー4位から逆転の大会3連覇を目指す。

 強いメンタルを武器に菊地がトップタイに急浮上した。深いラフに狭いフェアウエー、加えて台風24号の影響による雨。過酷な条件に苦しむ選手が続出する中、この日のベストスコア67をマーク。「女子オープンはしんどいことも多い。でも、それは分かってやっているので、気にならなかった」と事もなげに振り返った。

 1番で7メートルを沈めてバーディー発進。いい流れを呼び込むと、6番からは2、5、3メートルを決めて3ホール連続でバーディーを奪った。後半も15番で10メートルのスネークラインを放り込んでガッツポーズ。最終18番パー5は残り50ヤードの第3打をピン手前3・5メートルに乗せてバーディーフィニッシュした。

 今大会は13年から5年連続トップ10入りと相性はいいが、13年は2位、15年はプレーオフの末に2位とあと一歩優勝に手が届かなかった。それだけに優勝への思いは人一倍で「その(2位の)時のことは、ビデオを見る必要もないくらいに鮮明に覚えている。どっちの大会も悔しかった。毎年、今度こその気持ちで戦っている」と胸の内をさらけ出した。

 最終日は元世界ランク1位の柳簫然と並んで首位からスタートする。2打差4位には大会3連覇を狙う畑岡がいる。「明日もしんどい戦いになるとは思うけど、それも分かっている。いい意味で欲を出さないで鈍感にいけるかが大事だと思う」。今回は俗にいう“3度目の正直”。もう2位は要らない。

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