松山“月収”3億3000万円の荒稼ぎ! 圧倒的強さで自身初の完全優勝

 「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・最終日」(13日、静岡県太平洋クラブ御殿場C=パー72)

 松山英樹(24)=LEXUS=が初日からの首位を守り、自身初の完全優勝を圧勝で飾った。7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69でまとめ、大会新記録の通算23アンダーで2位に7打差をつけた。日本ツアー通算8勝目。最近1カ月は4戦3勝という圧倒的な強さで計3億3000万円を荒稼ぎ。石川遼(25)=CASIO=とタッグを組んで出場するW杯(24日開幕、豪州・メルボルン)に最高の形で乗り込む。

 松山はパターを握ったまま、静かにたたずんでいた。スタート前の練習グリーン。大会最終日にして、ようやく姿を見せた霊峰富士を眺め、穏やかな笑みを浮かべていた。

 「きれいだなと思って、ずっと見ていた。落ち着きますね」。この大会でアマチュア優勝を飾った5年前とは比べものにならないほど、試合前も試合中も冷静だった。

 6番パー5。前日は右の林に入れた後、ナイスリカバリーでパーに収めたが、この日は左の林に打ち込んでアンプレアブル。さらに4打目を池に入れ、痛恨のダブルボギーをたたいた。続く7番でもアプローチをミスしてボギー。9番でも2打目をグリーン手前のバンカーに打ち込み、再びボギーを喫した。

 狙っていたツアー記録の最少ストローク260、最多アンダーパーの28アンダーの更新は厳しくなり、スタート前に6打あった2位との差も3打に縮まった。「しんどかった」と言うが、内心は「一つずつ伸ばせばいい」と落ちついていた。

 11番で2・5メートルを沈め、13番ではピンそば20センチに寄せるスーパーショットですぐに息を吹き返した。18番パー5では2打目が再び池に入ったが、4打目を15センチに寄せる圧巻のショットでため息を大歓声に変え、悠々とゴールテープを切った。

 「日本ツアーは1日はまれば勝てる。米ツアーは3日はまらないと勝てない。今週は3日良かったので、この差になったと思う」

 日本オープン、世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズに続き、最近4試合で3勝をマーク。大会前の「勝って当たり前」というファンの期待にしっかりと応えた。

 今月末には石川と出場するW杯が待っている。松山は「結果は最高だけど、内容は良くない。チーム戦になれば、足を引っ張ってしまう」と言った。その志の高さが世界の頂点に続いているはずだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス