世界新Vの大橋信 普通の子が真面目さ相まって一気に成長 小学生時代指導の高島コーチが語る

 「アジア大会・競泳」(24日、東京アクアティクスセンター)

 競泳男子200メートル平泳ぎで大橋信(17)=枚方SS=が2分4秒83の世界新記録をマークし、金メダルを獲得した。覃海洋(中国)が2023年7月にマークした記録を0秒65更新。驚異的な記録で100メートルとの2冠を達成した。3月の日本選手権で史上最年少の平泳ぎ3冠に輝いたホープ。アジア大会ではその後に五輪2大会連続2冠となった北島康介が02年釜山大会で同じ種目の世界新記録を出しており、大橋も2年後のロサンゼルス五輪で活躍が期待される。

  ◇  ◇

 大橋の小学生時代を枚方SS星田で指導した高島輝コーチ(42)が取材に応じ、当時の印象や飛躍の原点を明かした。

 出会いは大橋が小学4年の春。才能はまだ内に秘めており、当時は選手コースで泳ぐ普通の男の子だった。ただ平泳ぎが大好きで、練習や試合でリレーをすると「はい!はい!」と手を挙げて平泳ぎを志願してきた。

 指導を初めて3カ月。少しずつ伸びしろが見えた。「手の戻し方がすごく上手。アドバイスしたら、手の抵抗を受けなくなって、キックが普通でも進んだ」。小学5年の全国大会は、50メートル平泳ぎで銀メダルを獲得。「水泳の練習はサボることなかったし、『もっと頑張れ』の声かけはしたことがない」。真面目さも相まって一気に成長した。

 自国開催の大舞台で異次元の世界記録を出し、五輪金メダルを十分狙える位置に立った。「代表コーチからいい指導をもらっていて、勉強になっていると思う。彼がこうやって伸びていてくれたら、それが一番うれしい」と高島コーチ。初代コーチとして、世界に羽ばたく姿を応援し続ける。(デイリースポーツ競泳担当・谷 凌弥)

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