大相撲の優勝賞金が倍増2000万円、力士給与・手当もアップ、両国国技館のチケット料金は大幅値上げに
日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、優勝賞金、力士の給与・手当等の改訂を発表した。幕内優勝賞金は500万円から1000万円に変更されて以来、33年ぶりの改訂で倍増の2000万円になった。来年1月の初場所から適用される。
十両優勝は200万円から300万円、幕下優勝は50万円から70万円、三段目優勝は30万円から50万円、序二段優勝は20万円から30万円、序ノ口優勝は10万円から20万円に増額された。三賞賞金は200万円から300万円に増えた。
関取の月額給与は8年ぶりに改定。横綱は300万円から330万円に、大関が250万円から275万円、三役は180万円から200万円、幕内は140万円から155万円、十両は110万円から120万円となった。
幕下以下の養成員場所手当(場所毎)も増額。幕下は16万5000円から18万円、三段目は11万円から12万円、序二段は8万8000円から9万5000円、序ノ口以下は7万7000円から8万2000円となる。勝星金は幕下が3500円から4000円、三段目が3000円から3500円、序二段が2500円から3000円、序ノ口以下が2500円から3000円となる。勝ち越し金(場所毎)は幕下が8000円から1万円、三段目が6500円から8500円、序二段が5500円から7500円、序ノ口以下が5500円から7500円となる。
例えば、幕下で6勝1敗の場合、現行(カッコ内は新料金)なら場所手当が16万5000円(18万円)、勝ち星金が6つで3500×6=2万1000円(4000×6=2万4000円)、勝ち越し金が6勝1敗で5つのため8000×5で4万円(10000×5=5万円)で、合計22万6000円。新体系なら25万4000円となる。
一方、両国国技館での東京場所、エディオンアリーナ大阪での春場所の入場料金が改定され新料金は大幅に上がる。名古屋場所、九州場所は据え置きとなる。改定は2020年5月場所以来。
両国国技館はマスS席(平日1万4000円、土日祝1万5000円。1人当たり4人マスで平日5万6000円、土日祝6万円)が前方席をマスSS席と分けて新設。新料金ではマスSS席が14日目と千秋楽を2万5000円(4人マスで10万円)、土日祝を2万4000円(4人マスで9万6000円)、平日を22500円(4人マスで9万円)。同様にS席が14日目と千秋楽を2万2000円(4人マスで8万8000円)、土日祝を2万円(4人マスで8万円)、平日を1万8000円(4人マスで7万2000円)。
また、最も安価のイスD席は2500円から3000円に変更。イスC席は平日3500円が5000円、土日祝4000円が6000円、14日目と千秋楽が新たな別料金で7000円となる。
また、引退時に支給する惜別金は倍増。巡業の参加手当は、番付に応じて20~50%増額する。
物価の上昇等による各種コスト増を踏まえた改定。特に警備・清掃・運営・国技館改修工事などの業務委託費が年々増加。食料費、光熱費の上昇に対応するため、一昨年より、相撲部屋維持費や養成費の補塡を行っており、今後も補塡が必要な状況を受けた措置。一方、33年間増額されなかった力士への処遇を改善。相撲診療所に新たな機器を導入するなど、力士のリハビリ、健康管理体制の充実を図る。国技館のバリアフリー設備の拡充も進める。
藤島広報部長(元大関武双山)はチケット料金値上げについて「ご負担をおかけしますが、さらに充実した環境設備、場所で応えたい」と話した。力士の待遇向上については「優勝賞金額は他の競技と比べていろいろな考えがあると思うが、力士にとっては励みになるでしょう」と話した。
