“荒れる春場所”横綱大関が総崩れ 負の連鎖止まらず 大の里休場も影響か 八角理事長は豊昇龍らに奮起促す

 安青錦(右)
 琴桜(奥)
 豊昇龍(右)
3枚

 「大相撲春場所・4日目」(11日、エディオンアリーナ大阪)

 初日から3連敗していた横綱大の里が「左肩関節脱臼」で休場した中、残る横綱、大関は総崩れで“荒れる春場所”となった。横綱豊昇龍は藤ノ川にはたき込まれて初黒星。藤ノ川は、2014年名古屋場所の大砂嵐以来となる同一場所で初金星から横綱戦2連勝。大関陣は安青錦が美ノ海に寄り倒され、綱とりに痛い2敗目を喫した。琴桜は関脇高安に寄り切られて初黒星。4連勝は高安と、平幕の隆の勝、琴勝峰の3人となった。

 負の連鎖が止まらない。3連勝だった豊昇龍ものみ込まれた。小兵の藤ノ川の鋭い立ち合いに面食らい、立て直そうと押し返した瞬間、はたきを食った。

 両手のひらについた土を払った豊昇龍は表情を変えず、努めて冷静に結びの土俵を下りた。支度部屋での取材には応じなかった。昼過ぎに大の里の休場が決定。“一人横綱”の重圧が影響したか定かではないが、悲願の昇進後初優勝へ痛い1敗だ。

 その前には2大関が連敗。安青錦は土俵際に追い込むも、突き押しが抜けて美ノ海にもろ差しを許し、回って立て直しを図るも追われて寄り倒された。綱とりへ痛恨の2敗目に「切り替えて明日から思い切り頑張りたい」と話すと「ありがとうございました」と自ら取材を打ち切った。

 続く琴桜は高安の突進をいなして押し込むも右を差され、左上手を許して暗転。出し投げで後ろ向きにされ、最後は寄り切られた。「負けは負けなので。切り替えていく」と厳しい表情で語った。

 今年初場所の中日の天覧相撲で2横綱2大関が総崩れしたばかりだが、序盤での大の里休場の衝撃は大きい。

 八角理事長(元横綱北勝海)は安青錦について「気持ちじゃない。いつも通りやるしかない」としつつ「相手も安青錦の嫌なところを分かってきている」と今後の苦戦を予想した。琴桜には「馬力がない」、豊昇龍については「左だけ差しにいった」と指摘し、奮起を促した。

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