武蔵川親方【初場所総括】何も変えず勝ち続ける安青錦は大したもの 大の里いい経験、勉強に 豊昇龍は自分の型をつくれ

 大相撲初場所は新大関安青錦(21)=安治川=が白鵬以来20年ぶりの新大関優勝、双葉山以来89年ぶりとなる新関脇、新大関連続優勝を果たした。綱とりがかかる春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)で再び〝双葉山ロード〟に挑むにあたり、元横綱武蔵丸の武蔵川親方(デイリースポーツ評論家)が初場所を総括した。

  ◇  ◇

 安青錦は先場所と同じように、低く攻める形がぶれない。何も変えずに勝ち続けるのは大したものだよ。

 課題の立ち合いは、大の里に吹っ飛ばされるような負け方をするくらいだから、まだ弱い。遅いんだよ。熱海富士との優勝決定戦も遅れていて、体を起こされていたしね。

 それでも優勝できたのは、他が立ち合いで当たれていないから。霧島が安青錦に初めて勝てたのも、強く当たって流れを作ったから。入門したばかりのお相撲さんが勝ち続けている。他の人は「まだまだ」の気持ちで倒しにいってほしいね。

 ただ、安青錦の首投げが増えてきたこと(先々場所までゼロ。先場所は伯乃富士、今場所は義ノ富士、熱海富士に決める)は良くない。体を起こされて、イチかバチかで思い切っているけれど、あまり使ってほしくないな。今場所2回もやって、体が覚えてしまっている。勝ちたい気持ちは分かるけど、相手に乗られたら膝の大ケガにつながるよ。

 決定戦で首投げを食った熱海富士は、上体が浮いてしまったよね。今場所は前に出ているのが良かったけれど、立ち合いは直してほしい。腰が浮いてほとんど手をつけないちょん立ち。腰を割って手をついて、下から相手を起こすように当たったらもっと良くなるよ。

 大の里は我慢して最後まで出場したのは大きい。気持ちが丈夫になったんじゃないか。体を大きく使う相撲の型はできている。この経験は勉強になったはず。とにかく逃げないことが大事だよ。

 豊昇龍は相撲を変えていかないと。投げてばかりだからね。もっと前に攻めてほしい。器用に何でもやれてしまうのが、弱いところになっている。当たってすぐまわしを取ることにこだわって、自分の型を早くつくってほしいよね。

 今場所は皆が一生懸命取っていた。来場所も楽しみだよ。

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