桐蔭学園3連覇王手 4点差最後のプレー20フェーズ重ね大逆転トライ 涙のプロップ喜「僕の力ではない」大阪3校撃破
「全国高校ラグビー・準々決勝、桐蔭学園24-21大阪桐蔭」(5日、花園ラグビー場)
3連覇の懸かる桐蔭学園(神奈川第1)と京都成章が決勝に進んだ。桐蔭学園は6度目の優勝が懸かり、京都成章は5大会ぶりの決勝進出で初の頂点を目指す。桐蔭学園は試合終了間際のトライで逆転し、大阪桐蔭(大阪第3)に24-21で競り勝った。京都成章は6トライを奪い、東福岡(福岡第1)に38-19で快勝した。決勝は7日午後2時にキックオフ予定。
歓喜と悲鳴が入り交じる聖地で桐蔭学園フィフティーンは雄たけびを上げた。大阪桐蔭の選手たちはグラウンドにぼうぜんと立ち尽くす。王者の意地の攻撃で激闘に終止符を打った。
8分間、一度も止まることなく進み続けた。3点リードの後半26分、大阪桐蔭にこの試合2度目の逆転トライを許し、4点を追う展開で迎えた同28分。ロスタイムがないことを伝えるアナウンスが流れた中で最後の攻撃が幕を開けた。中盤から連続ラックで前進。13フェーズ目の同33分にはボールをこぼして相手の手に渡るも、喜瑛人(よし・あきと、3年)がすぐさま絡みついて取り返した。
オフロードパス、モールも仕掛けながら再び進み、敵陣インゴールまで残り約10メートルに接近。スティールを狙う大阪桐蔭フィフティーンの腕を振り払い、連続ラックでジリジリと前進した。守る大阪桐蔭の選手の体がゴールラインを越えた20フェーズ目。喜が右に持ち出して中央に再逆転のトライを決めた。「みんなが頑張ってくれた。僕の力ではない」と涙。全員が必死に体をぶつけて決勝トライをつかんだ。
「想定通り。決めたことをやるだけ」。最後の攻撃前のミーティングでフィフティーンに焦りはなかった。試合前から接戦になることはイメージ済み。2連覇中の王者であるからこそ、花園準決勝の厳しさは身に染みていた。2回戦で常翔学園、準々決勝で東海大大阪仰星、そして5月のサニックスワールドラグビーユース交流大会で敗れた大阪桐蔭を下して史上初の1大会大阪3校撃破を達成。藤原秀之監督(57)は「おなか一杯な感じがしますね」と目を細めた。
“TOIN”対決を制してつかんだ3年連続の決勝の舞台。3トライで躍動した喜は「とりあえず集中してやりきりたい」とすぐさま次を見据えた。史上6校目となる3連覇へ、勢いそのままに頂点に立つ。




