能登半島地震被災の日本航空石川 元日3回戦の夢叶わず 紙谷監督「勝って(地元に)恩返ししたかった」

 「全国高校ラグビー・2回戦、関西学院27-17日本航空石川」(30日、花園ラグビー場)

 2回戦が行われ、勝利した16校が花園での年越しを決めた。記念大会の今回は例年より5校多い56校が出場。2回戦からシード校10校も登場し、大阪勢唯一のシード校、大阪桐蔭(大阪第3)は61-3で光泉カトリック(滋賀)に圧勝した。日本航空石川は関西学院(兵庫)に17-27で敗れた。大会3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川第1)は常翔学園(大阪第2)を37-5で退けた。3回戦8試合は来年1月1日に行われる。

 昨年1月1日の能登半島地震で被害を受けた日本航空石川は関西学院に競り負け、元日の3回戦に進めなかった。

 17-20で迎えた試合終了間際、自陣から最後の攻撃に出たが、インターセプトからトライを決められ万事休す。前回大会に続き、2回戦での敗退となり、プロップ尾芝樹心主将(3年)は「1月1日を目標にやってきた。いつも応援してくれる石川県や輪島の人たちにささげる試合ができず悔しい」と涙を流した。

 地震の爪痕は大きく、ラグビー部は現在も東京都青梅市に拠点を置いている。輪島市のキャンパスはグラウンドが修復されただけで、校舎や寮などはこれから。学校に戻れるメドはたっていない。紙谷直樹監督(58)は「勝って(地元に)恩返ししたかった。次は必ず正月に試合ができるように」と1、2年生の頑張りに期待した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス