箱根駅伝 V有力各校が手の内隠し 青学大・黒田、駒大・佐藤、中大・吉居ら補欠登録 区間エントリー発表
来年1月2、3日に行われる第102回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームの区間エントリーが29日、発表された。史上初となる2度目の総合3連覇を狙って「輝け大作戦」を掲げる青学大は、主将の黒田朝日(4年)を補欠に登録。3大会ぶりの総合優勝を目指す全日本大学駅伝覇者の駒大、30大会ぶりの復活を期す中大もそれぞれエースを隠す配置となった。
駆け引きはすでに始まっている。3年連続9度目の総合優勝を目指す青学大は黒田を、駒大は4年生の主力4人のうち佐藤圭汰(4年)ら3人を、中大は前回1区区間賞の吉居駿恭(4年)を補欠登録。エースを温存し、手の内を隠すエントリーとなった。
15年ぶりの優勝を狙う早大は、主将の山口智規(4年)をエース区間の花の2区に、山上りの5区には“山の名探偵”の異名を持つ工藤慎作(3年)を3年連続で配置した。中大も溜池一太(4年)を2区に登録しており、両大学とも往路から勝負を仕掛ける模様だ。
明暗を分ける山の特殊区間では、駒大が6区に2年連続で伊藤蒼唯(4年)を起用。原監督が「秘密兵器」と語っていた青学大は5区、6区ともに1年生が名を連ねた。
第102回大会は青学大、駒大、中大、早大、初Vを狙う国学院大を合わせて“5強”と評されている。今季は出雲全日本選抜駅伝を国学院大が、駒大が全日本大学駅伝を制している。
◆箱根駅伝における出走選手の当日変更 往路、復路とも当日のレース開始1時間10分前(午前6時50分)に出走メンバーの変更が受け付けられる。事前に区間エントリーされていた選手と補欠選手の交代は往路、復路の2日間で計6人まで可能だが、一日に変更できる競技者は4人まで。変更が認められるのは事前に区間エントリーされていた選手と補欠選手との交代に限られ、事前に区間エントリーされていた選手同士での区間変更は認められない。




