19歳・山田琉聖 W杯初優勝 珍しい大技決めた!五輪切符へ前進「着々と自分のやるべきことをやれたら」
「スノーボード・W杯」(19日、コッパーマウンテン)
ハーフパイプ第2戦決勝が行われ、男子は山田琉聖(19)=チームJWSC=が独創的な構成で94・50点をマークし、自身W杯11戦目で初制覇した。戸塚優斗(24)=ヨネックス=が90・50点で開幕戦に続き2位。この種目で日本が得られるミラノ・コルティナ冬季五輪の出場枠は男女それぞれ最大4。戸塚は全日本スキー連盟が定める派遣基準で対象2戦を残して上位4人に入ることが決まり、3大会連続の五輪代表を確実とした。女子で今大会に出場していない16歳の清水さら(TOKIOインカラミ)も初代表が確実。女子は北京五輪銅メダルの冨田せな(宇佐美SC)が88・75点の2位で、崔ガオン(韓国)が94・50点で2連勝を飾った。
表彰台のてっぺんに初めて立ち、山田は夢見心地の様子だった。昨季から取り組んできたという独自のルーティンを試合で初めて完遂。「まだ信じられない。びっくりというか、純粋にうれしい」と高揚した。
2回目の4発目を横4回転技でつなぎ、最後に側方宙返りする逆スタンスでの珍しい大技を決めると、両手を広げて喜んだ。「ずっと立てなくて悔しい部分があった。やっと決められて良かった」と深くうなずいた。
前夜は決勝で2回とも転び、残りの大会も全て失敗する悪夢を見たという。「絶対にそういうふうになりたくない」と挑んだ本番。最高の結果で五輪切符へ大きく前進した。「着々と自分のやるべきことをやれたら」と意気込んだ。





