平野流佳が2季ぶりV 会心のルーティン完遂 後がない状況も落ち着き「決められる自信あった」

 「スノーボード・W杯」(1日、アスペン)

 ハーフパイプ第4戦の決勝が行われ、男子は昨季種目別王者の平野流佳(INPEX)が93・25点で2季ぶりの優勝を果たした。通算6勝目。北京冬季五輪覇者の平野歩夢(TOKIOインカラミ)が2位、山田琉聖(チームJWSC)が3位で、日本勢が表彰台を独占した。女子は15歳の清水さら(TOKIOインカラミ)が85・25点で3位に入った。工藤璃星(TOKIOインカラミ)は6位。91・75点をマークした五輪2連覇のクロイ・キム(米国)が制した。

 暫定9位で迎えた最終3回目。平野流は後がない状況にも「追い込まれたところからでも決められる自信があって、緊張せずに落ち着いていた」という。逆スタンスで斜め軸に縦3回転、横4回転する大技「キャブトリプルコーク1440」を4発目に組み込んだ会心のルーティンを完遂し、力強く両拳を握った。

 W杯第3戦はこの技を大会で初成功したものの2位。今回の会場はパイプのサイズが小さく、苦戦する選手が多い中、価値ある構成で制し「練習から成功率が上がっている。やっぱり一番上がいい」と充実感に浸った。

 大きな2季ぶりの優勝で2大会連続の五輪代表入りに前進。22歳の実力者は約1年後に迫る祭典を見据え「このルーティンはさまになってきたので、さらに進化させたい」と、向上心が尽きなかった。

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