スピードスケート 高木美帆4度目五輪へ手応え「試行錯誤が1つ形になった」団体追い抜きは厳しく評価「優勝に届くレベルまで上がってない」
スピードスケート女子で、22年北京五輪1000メートル金メダルの高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が16日、ワールドカップ(W杯)計4戦を終えて羽田空港に帰国した。第4戦では1000メートルと1500メートルで2冠を果たし、自身4度目となるミラノ・コルティナ五輪代表入りは確実。靴のブレードを以前使用していたものに戻したことに手応えを示しつつ、「試行錯誤しているものが1つ形にできたかな、と実感できたレースだった」とうなずいた。
18年平昌五輪以来の金メダル奪還を目指す団体追い抜きでは、W杯第1戦で2季ぶりV。高木が列の中央を担うなどさまざまな戦術を試しながら試合に臨み、3戦連続で表彰台に立った。エースは「どういう作戦がいいのかと手探りの状態から、こういうやり方であっていると自信を強く持てる機会になった」とうなずきつつ、「立ち位置としては、優勝に届くレベルまで上がっていない。どんどんトライしていきたい」と気を引き締めた。
今後は、五輪内定のために出場が義務付けられている全日本選手権(26日開幕、長野・エムウェーブ)に出場する。「内定あるなしに挑んでいきたい」と話す1000メートル、1500メートルに加え、500メートルと3000メートルにも出場予定。「体が許す限りはレースに出たい。出る種目は取りに行くつもりでいる」と複数種目の代表入りを視野に入れつつ、「最終日の1500メートルは、五輪でも私の種目では最後にある。疲労感がある中で滑ることも大事かな」と、五輪へ向けた予行演習の場とする考えも示した。



