スキージャンプ日本 12季ぶり2度目の混合団体V トップ一度も譲らず 五輪シーズンへ滑り出し上々
「ノルディックスキー・ジャンプ・W杯」(21日、リレハンメル)
開幕して混合団体第1戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、丸山希(北野建設)二階堂蓮(日本ビール)伊藤有希(土屋ホーム)小林陵侑(チームROY)の日本が合計1034・0点で優勝した。日本の混合団体優勝は、2013年12月以来12季ぶり2度目。2位にスロベニア、3位にオーストリアが続いた。高梨沙羅(クラレ)はメンバー外だった。
五輪シーズンを最高の形で滑り出した。混合団体の日本は女子の奮闘が際立ち、一度もトップを譲らなかった。1回目に128メートルを飛び、口火を切った丸山は「すごくいいスタートが切れた。勢いがつく」とはじけるような笑みを浮かべた。
夏の国際大会、グランプリ(GP)総合覇者の丸山は「冬への移行がうまくできている」と手応えをにじませる。助走の安定感が増したことにより、踏み切りでうまく力を伝えられるように。2回目は134・5メートルまで飛距離を伸ばした。
ミラノ・コルティナ冬季五輪でも実施される混合団体は2013年12月に制した後、調子がいい選手を男女2人ずつそろえることがなかなかできず、W杯では表彰台に立てていなかった。昨季は男子の小林陵、二階堂が2人一組で争うスーパー団体で3位に食い込むなど健闘。今夏はGP総合7位までに日本の5人が入って女子が躍進を印象付けて冬を迎えた。
公式練習で精彩を欠いた高梨を外しても影響を感じさせなかった。好飛躍をそろえて貢献した31歳の伊藤は「誰が選ばれても勝ちを狙える場所にいる。強いチームになっている」と進化を感じ取る。五輪へ期待が膨らむ一勝になった。





