ジャンプ・丸山希 W杯女子個人初優勝 圧倒的な強さ 飛距離換算2位に14メートル差
「ノルディックスキー・ジャンプ・W杯」(22日、リレハンメル)
女子個人第1戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、丸山希(27)=北野建設=が133・5メートル、130・5メートルの285・5点で初優勝した。伊藤有希(土屋ホーム)が8位、宮嶋林湖(松本大)が10位、高梨沙羅(クラレ)が11位、勢藤優花(オカモトグループ)が12位、佐藤柚月(東京美装)が21位だった。
夏の女王がW杯開幕戦でも圧倒的な強さを見せつけた。丸山は2回ともトップの得点をマークし、飛距離換算で2位に14メートル以上の大差をつけた。初勝利に「こんなにいいスタートが切れると思っていなかった。ビッグプレゼントをもらった気分」と表彰台の真ん中で満面に笑みを広げた。
夏の国際大会、グランプリで個人総合優勝を果たした勢いは止まらない。1回目トップで最後に飛んだ2回目は、不利な追い風をものともせず130・5メートルまで飛び、勝利を確信して右手を力強く握りしめた。
2022年北京冬季五輪は代表入りが有力視されながら、左膝の大けがで出場を逃しただけに「競技人生で何度来るか分からないチャンス」と意気込む。W杯の勝利はまだ通過点。「目標はまだまだいっぱいある。一つずつクリアしていける年にしたい」と威勢が良かった。
◇丸山 希(まるやま・のぞみ)1998年6月2日、長野県出身。飯山高、明大を経て北野建設に所属。五輪出場経験なし。世界選手権は4度出場し、23年個人ラージヒル4位。今夏の国際大会、グランプリで個人総合優勝。身長161センチ。





