高梨沙羅は11年連続表彰台逃す「飛躍的によくなれないのがもどかしい」道具には手応え「セッティング見つかった」

 「ノルディックスキー・ジャンプ・全日本選手権」(2日、大倉山ジャンプ競技場)

 女子ラージヒル(ヒルサイズ=HS137メートル)が行われた。22年北京五輪代表の高梨沙羅(クラレ)は、121メートル、120メートルの合計230点で4位となり、2015年大会から続いていた全日本の表彰台を逃した。

 1本目から121メートルにとどまり6位。逆転を狙った2本目も120メートルと飛距離を伸ばせず、飛型点も16点台だった。ただ今大会は毎本スーツや板を変更するなど冬に向けた道具を吟味する場でもあった。高梨は「きっかけをつかんで、そこから飛躍的に良くなれないのが、もどかしい気持ち」と悔しさをにじませつつ、「1本ずつ反省点をとらえて前進できた試合。もうちょっと飛びたかった気持ちはあるけど、スキー、スーツ、いろんなことを試している中では短期間でセッティングが見つかったのは収穫」とうなずいた。

 ここから自身4度目となるミラノ・コルティナ冬季五輪への戦いが始まっていく。「テレマークは50点を目指したい。2本目のテレマーク入れたつもりだったけど、何か足りないんだと思う」と課題を挙げつつ、「夏場やってきたことには手応えを感じている。諦めずに続けてきたい。若手がめきめき力をつけているので、自分も置いて行かれないように自分のやるべきことに集中したい」と意気込んだ。

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