今季限りで引退の渡部暁斗 ミラノ五輪で「季節外れの満開の桜を」 味の素「ビクトリープロジェクト」トークショー
ノルディックスキー複合男子で冬季五輪3大会連続メダルの渡部暁斗(37)=北野建設=が31日、都内で味の素社員との交流セッションを行い、味の素「ビクトリープロジェクト」について語った。
「ビクトリープロジェクト」とは、アスリートの本質的な課題を把握し、スポーツ科学に基づいた、食とアミノ酸による“からだとこころ”のサポートから競技力の向上、メダル獲得数の増加をサポートするため、味の素が行っている活動のこと。渡部も9年間このサポートを受けており、「(アミノ酸を)細部までこだわったタイミングで摂取していくのはやったことがなかった。適切なタイミングで適切な量のものを摂取することによって、トレーニング効率やパフォーマンスが上がるのは実感としてある」と効果を得ている。
試合当日の食事内容にはこだわっている。北京五輪まではゼリー飲料を中心にエネルギーを摂取していたが、「ゼリーだけだと空腹感が残る」と、「だし湯」と、1つ50グラム「パワーボール」と呼ばれるおにぎりを5つ追加したプランに再構築。「良い流れで十分エネルギーを摂れる」と、最前線で戦い続けるベテランの体をつくっている。
今季限りでの引退を決断している渡部。ミラノ・コルティナ五輪へ、「最後のシーズンになる。全盛期はとうに過ぎている。でも、そのまま終わるつもりは全くなくて、2月のイタリアで季節外れの満開の桜を咲かせる終わり方をしたい。持っているものを全て今シーズンに注ぎ込んで戦いたい」。最高のコンディションで有終の美を飾る。





