ノルディック複合 渡部暁斗「人生プラスマイナス0理論」五輪4大会連続メダルつかむ!

 ノルディックスキー複合男子で、2006年トリノ大会から五輪5大会連続出場の渡部暁斗(北野建設)が21日、都内で行われた会見に出席し、4大会連続のメダル獲得を狙うミラノ・コルティナ五輪へ向けた心構えとして、「人生プラスマイナス・ゼロ理論」の思考法を語った。

 人生は良いことも悪いことも平等に起こる考え方で、五輪で良い結果を引き寄せるために、前段階としてマイナスの運気をためておくというもの。「例えば自分にとって嫌なことをあえてやりにいく。ごみ拾いとか。そういうマイナスをためておくと、いい流れが自分の(力を)発揮したい時にきてくれる」と壇上で熱弁した。

 個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した14年ソチ五輪と18年平昌五輪、個人ラージヒルと団体で2つの銅メダルを獲得した22年北京五輪では、この思考法を試しており、結果が付いてきた。五輪開幕直前の試合ではジャンプに不利な追い風が吹いたが、五輪本番では有利な向かい風が吹いた、という“プラスマイナス0”の事象が実際にあったという。

 「金メダルまでは届いてないですけど、メダルは取れると思います」とにやりと笑う渡部。6大会連続の出場がかかるミラノ・コルティナ五輪に向けて、「最後の五輪になる。会場は自分がワールドカップで初優勝した思い出深い場所でもあるし、そこで季節外れの桜を咲かせて自分の競技人生を締めくくれるように全力で取り組みたい」。五輪初出場の17歳から5大会連続で日本のトップを走ってきたレジェンド。境地の思考法で運も味方に、4大会連続のメダルを狙いに行く。

 この日は都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)の「25~28年 TEAM JAPANシンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート認定式」に出席。実力、知名度、人格などを総合的に評価し、JOCが唯一無二のシンボル的存在として認定するトップアスリートのことで、渡部は17~21年から継続。「本当にうれしく思う。時代の移り変わりとともに、どういうアスリートが象徴として理想とされるかが変わってきていると思う。何がシンボルなのかを考えながら活動していけたら」と抱負を語った。

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