渡部暁斗 五輪4大会連続メダルへ「プラスマイナスゼロ理論」良いことも悪いことも平等に起こる

 TEAM JAPANシンボルアスリート認定式に出席した渡部暁斗
 TEAM JAPANシンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート認定式に出席した渡部暁斗(前列左から2番目)ら
 JOC「シンボルアスリート」認定式で写真に納まる選手たち。左から2人目が渡部暁斗
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 日本オリンピック委員会(JOC)は21日、マーケティング事業の顔となる「TEAM JAPANシンボルアスリート」の認定式を都内で行った。出席したノルディックスキー複合男子で五輪5大会連続出場の渡部暁斗(36)=北野建設=は、壇上で「人生プラスマイナス・ゼロ理論」の思考法を披露し、4大会連続メダル獲得がかかるミラノ・コルティナ五輪へ向けて意気込みを語った。シンボルアスリートには、新加入となった陸上女子の北口榛花(JAL)ら10人が選出された。

 日頃の行いで運を引き寄せる。渡部暁は五輪4大会連続のメダル獲得を目指す心構えとして、「人生プラスマイナス・ゼロ理論」を熱弁。人生には良いことも悪いことも平等に起こるとする考え方で、五輪で良い結果を残すために、開幕前に悪い運気をため込んでおくというものだ。

 「自分にとって嫌なことをあえてやりにいく。例えばごみ拾いとか。そういうマイナスをためると、いい流れが力を発揮したい時に来てくれる」

 14年ソチ大会からこの思考法を実践し、22年北京大会までの3大会で銀二つ、銅二つのメダルを獲得してきた。メンタルにも好影響を与えており、結果が出ない期間には「もしかしたら、この後に流れが来るかも」と、気持ちの切り替えにもつながっているという。

 「金メダルは届いてないけど、メダルは取れると思う」と笑う渡部暁。個人最高成績がW杯8位だった今季は、前半に胸膜炎で苦しんでおり、悪い運気はたまってきている。「最後の五輪になる。季節外れの桜を咲かせて自分の競技人生を締めくくれるように」。日本をけん引してきたレジェンドが、運も味方に6度目の五輪で有終の美を飾る。

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