28位の山西利和は涙 痛恨の罰則を分析「勘違いが全ての元凶」「自分で確認できたのは一枚だけだった」
「陸上・世界選手権・男子20キロ競歩」(20日、国立競技場)
4大会連続出場で19年ドーハ大会、22年オレゴン大会で2大会連続金メダルの山西利和(愛知製鋼)はペナルティーゾーンでの2分が大きく響き、まさかの28位となった。
残り4周、15キロ過ぎだった。山西は先頭集団から抜けだそうと、ひとりペースアップした。だが、直後に3枚目の警告。ペナルティーゾーンで2分の待機となり、目前に迫ったメダルを逃した。
山西は「前半はあまりイエローも多くなかったので、今日は行けるっていうその勘違いが全ての元凶かなって思っている。ペースを上げた時のイエローに慎重になるべきだった」と振り返った。
警告は審判が歩計違反と判断した際に与えられる。3枚で2分待機、4枚で失格となる。
山西は「一枚出たところでどう仕掛けていくか考えるところで、もうちょっと積極的に仕掛けたいと思ったのが判断ミス。うまく立ち回るべきだった」と落胆。「自分で確認できたのは一枚だけだった。ペースが上がって行く中で気になってしまったのだろう、審判目線で。慎重にしっかりできていれば問題なくいける」と、レースの難しさを口にした。
他国の選手と抱き合い、涙を流す様子もあった。今後については「選択肢があるわけではないです。この結果で次もう一回やらせてくださいというのは難しいことでもある」と、明言を避けた。




