坂本花織「今できるところまでやれたかな」 今季初戦は2位、今後へ「スイッチが入った」 千葉百音が優勝
「フィギュアスケート・木下グループ杯」(6日、関空アイスアリーナ)
女子フリーが行われ、2022年北京五輪銅メダリストで今季限りの競技引退を表明している坂本花織(25)=シスメックス=は138・39点で、ショートプログラム(SP)と合計で203・64点の2位だった。ショートプログラム(SP)首位の千葉百音(20)=木下グループ=が合計216・59点で優勝した。SP2位の三宅咲綺(22)=シスメックス=はフリー126・50の合計196・79点で3位。
坂本は深緑色の衣装で「愛の讃歌」に合わせて心を込めて演技した。途中、予定していたジャンプが回転不足になったが、坂本らしい大きな動きで世界観を表現した。
5日のSPでは4位。今季限りを宣言しているシーズンの初戦で「久しぶりの試合だったので緊張感が足りていなかった」と反省していた。この日のフリー後は「今できるところまでやれたかな」と振り返り、「今までどれだけマイペースに練習してきたかを思い知った。スイッチが入ったので全力でできれば」とここからが本番の今シーズンを見据えた。
2位という結果は「よく(得点が)出た方だなという感じ」と受け止め、「とにかく次からは満足した結果が得られるようにしたいと思っているので全力で頑張ります」と話した。
演技を終えてコーチの元に戻った際の第一声は「やってもうた」。コンビネーションジャンプを飛びすぎていたことに気づいておらず、それを指摘されての反応だった。インタビューでも「近くのお客さんに『私3回飛びました?』って言ったら、みんなが『うん』って言われたんで。そこで初めてダブったと思って、それでちょっと笑ってしまいました」と照れくさそうにやり取りを明かした。




