玉鷲は東前頭筆頭、歴代最高齢三役に一歩届かず【大相撲秋場所番付発表】
日本相撲協会は1日、大相撲秋場所(14日初日、両国国技館)の新番付を発表した。
関取最年長の玉鷲(40)=片男波は、東前頭筆頭となった。7月の名古屋場所は西前頭4枚目で11勝4敗。大の里から最年長金星(40歳8カ月)を挙げたほか、最年長三賞となる殊勲賞を獲得した。
玉鷲は22年11月場所以来となる三役復帰を果たしていれば、能代潟が1936年1月場所を小結で迎えた40歳7カ月の最高齢記録(昭和以降)を、89年ぶりに更新することになっていた。
ただ、今場所で勝ち越せば、三役復帰は確実。旭天鵬(現大島親方)と並ぶ最年長勝ち越し記録を、単独記録に更新することになる。
7月の名古屋場所で幕内初優勝を果たした琴勝峰(26)=佐渡ヶ嶽=は東前頭15枚目から同5枚目に番付を上げた。
新横綱として平幕優勝を許した大の里(25)=二所ノ関、途中休場した豊昇龍(26)=立浪=の両横綱にとっては、奮起が求められる。
三役では、関脇若隆景(30)=荒汐=が大関とりに挑む。直近2場所は小結で12勝、関脇で10勝。今場所で11勝を挙げれば、大関昇進の目安とされる三役で「3場所合計33勝」に到達。現在の大関は琴桜ひとりで、東西がそろうことが期待されるだけに、10勝でも昇進される見方が強い。
新小結安青錦(21)=安治川は、ウクライナ出身初の三役。初土俵から所要12場所は小錦、朝青龍、琴欧洲の14場所を抜いて歴代1位のスピード昇進(年6場所制となった1958年以降初土俵、幕下付け出しは除く)。
安青錦は新入幕から3場所連続で11勝を挙げ三賞を受賞。3場所連続の2桁勝利は阿武咲、大の里に続き戦後3人目の快挙だった。今場所で4場所連続となれば戦後初となる。また、安治川部屋からは安治川親方(元関脇安美錦)が創設してから、初の三役力士誕生となった。
〈大相撲秋場所 幕内番付〉
【横綱】大の里、豊昇龍
【大関】琴桜
【関脇】若隆景、霧島
【小結】高安、安青錦
【前頭1】玉鷲、阿炎
【前頭2】伯桜鵬、王鵬
【前頭3】熱海富士、豪ノ山
【前頭4】平戸海、若元春
【前頭5】琴勝峰、一山本
【前頭6】阿武剋、草野
【前頭7】隆の勝、欧勝馬
【前頭8】宇良、金峰山
【前頭9】翠富士、藤ノ川
【前頭10】大栄翔、美ノ海
【前頭11】正代、狼雅
【前頭12】尊富士、御嶽海
【前頭13】明生、時疾風
【前頭14】佐田の海、朝紅龍
【前頭15】翔猿、湘南乃海
【前頭16】友風、錦木
【前頭17】竜電、日翔志
【前頭18】獅司





