大相撲力士が悲鳴「痛い!すごく痛い!」健康診断で一人残り刺され続ける
力士を対象とした日本相撲協会の健康診断が22日、東京・両国国技館で行われ、幕下の海真(23)=田子ノ浦=が悲鳴を上げた。
会場に力士でただ一人残った海真が「痛い!すごく痛い!」とうなった。3時間の受付時間の締切20分程前に、部屋の力士3人で到着したが、一人のみ採血が進まなかった。同じ部屋の2人が先に引きあげ、締切2分前に到着した琴太豪(佐渡ケ嶽)が帰っても終わらなかった。
定番の肘裏、右手甲でも採血できず、最後は左手甲に注射針を刺された。開始から約30分で無事終了。「何回刺されても(血が)出なかった。最近ついていない」と嘆き、一人で寂しく国技館を後にした。
西幕下35枚目で臨んだ7月の名古屋場所は、場所前に体調が悪化。最初の受診時に医師から採血で何度も針を刺され、医師から「あれえ、血が出ないや」と明るく感想を述べられ、気分が沈んだという。診断結果は肺炎が悪化した胸膜炎で、即入院が決まった。
力士の採血は一般的に難しいとされる。手の甲での採血は痛みが伴うことが多いという。21日から2日間の健康診断でも多くの力士が手の甲での採血で痛がった。一方ですんなり採血を終え、友風や天空海のように笑顔を見せる力士もいた。
海真は名古屋場所は途中出場で3勝4休。番付は落とすが秋場所(9月14日初日、両国国技館)は幕下で臨む見込み。「ケガをしないように頑張ります」と意気込んでいた。





