羽生結弦さんが祝福とエールの舞 地元の後輩たちへ「仙台から五輪金を夢見て」国際規格備えた通年型新リンク開館記念アイスショーに出演

 フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦さん(30)が5日、仙台市内のゼビオアリーナ仙台に新設されたアイスリンク、仙台市アリーナの開館記念アイスショー「The First Skate」に出演した。「春よ、来い」をしっとりと舞い、観客を魅了した。

 オープニングではブルーを基調とした衣装で「トゥーランドット」の壮大な音楽にのせて、美しいイナバウアーで魅了すると、ピンクの衣装で大トリとして登場。美しいピアノの旋律に合わせて、3回転ループを成功。華麗な滑りをみせると、アンコールでは「Let Me Entertain You」でファンの歓声を誘いながら激しく踊り、ショーを締めくくった。

 Bリーグ・仙台のホームアリーナなどとして親しまれてきたゼビオアリーナ仙台が、国際規格の通年型スケートリンクを備えた複合施設としてリニューアルオープンを果たした。こけら落としとなったアイスショーでは、羽生さんのほか、本田武史さん、鈴木明子さん、本郷理華さんら仙台ゆかりのスケーターが演技を披露した。

 羽生さんは「新しいアイスアリーナが仙台にまたできるということで、本当に僕自身もこれからどんどんどんどん仙台市のフィギュアスケーターたちがたくさん練習できて、たくさんたくさん上手くなっていくことを願いながらこのショーに参加させていただいています。もちろんこれからの未来をどういうふうに描いていくかというのはその子たち次第なんですけど、それでもまたこの仙台市から五輪を夢見て、五輪の金メダルを夢見てこれからも頑張ってほしいなと思います」と期待を込めた。リンク不足が叫ばれる中で、希少な国際規格を備えた通年型のアイスリンクに「やっぱり本田さんもそうなんですけど、どうしても仙台のリンクで練習をし続ける中で、世界のトップを狙っていくとなると、もっと恵まれた環境にいかざるをえないというのが僕を含めてあったので。好きな場所で好きな仲間と、好きな先生と一緒にずっとできたらいいなとっていうのは思いました」と、語った。

 アイスショー開催前には記念セレモニーが行われ、仙台市の郡和子市長が「仙台市には日本フィギュアスケート発祥の地とも言われる五色沼があり、また、荒川静香さん、羽生結弦さんという2人のオリンピック金メダリストを輩出してきた。今も多くの選手が育っているフィギュアスケートの聖地でもある。スケートリンクから世界に羽ばたいていく子供たちが出てくることを心から期待したい」と、挨拶。テープカットも行われた。

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