スケボーでルール変更 日本代表コーチ「逆転劇が起こりにくい」 パリ五輪は大逆転で堀米2連覇

 スケートボード・ストリートのワールドツアーに出場した日本代表が17日、開催地のイタリア・ローマから成田空港に帰国した。今大会から新ルールが適応され、決勝の競技形式が変更。代表コーチを務める早川大輔さんは、「逆転劇が起こりにくい」と所感を語った。

 45秒の間に技を自由に繰り出す「ラン」と、1つの技の完成度を競う「ベストトリック」の2種類の滑り方で争われるスケートボード。パリ五輪ではラン2回、ベストトリック5回を行い、ランの最高得点1つと、ベストトリック上位2つの合計点で順位を決定するフォーマットだった。

 新ルールではランが2回から3回に増え、ベストトリックは5回から3回に減少。それぞれのベストスコアを合計して争う方式に変わった。

 これまでは上位2つの点数が採用されるベストトリックが勝敗を大きく左右しており、パリ五輪で2連覇を果たした堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)の大逆転劇もそのワンシーン。これからはランの重要性が増してくることになる。早川コーチは「ランを成功させることは難しい。本当に実力のある人が優勝に近づくシステムだと思う。逆転劇が起こりにくい」とルール変更の意図を推察した。

 今回の新ルールで優勝を果たしたパリ五輪代表の白井空良(ムラサキスポーツ)は、「ベストトリックでやっていた技をランに入れないといけなくなる」と今後の大会の傾向を予想。続けて「ランで90点以上出ないと戦えない。つらい。(ルール変更を)良い意味では捉えられていない」と苦悩も漏らした。

 ただ今大会は男子が表彰台を独占。女子は2、3位に入り、日本の強さと、適応能力の高さを見せつける結果となった。「東京五輪、パリ五輪以上の結果を狙っているし、おそらく取れる」と、次の五輪に向けて自信をにじませる早川コーチ。今後は新ルールの適応が求められていきそうだ。

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